2月の奄美大島でのPWCレスキュー講習の様子が、平成25年2月11日の奄美新聞に掲載されました。

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以下、記事全文
 NPO法人「沖縄ウォーターパトロールシステム」(音野太志理事長)による水上バイクレスキュー講習会が8〜11日まで、奄美市笠利町で行われている。奄美大島では初開催となり、島内の有志13人が参加して、海難救助の最新技術を学んだ。
 同NPOによると、ハワイ生まれの水上バイク救助法は、約10年から日本でも導入が進んだ。船舶やボートに比べ、波に対する高い安定性と、動力部(プロペラ)が船体外に露出しない安全性、機動性などの利点を持つ。
 システムは、バイク操者1人と、バイク後部に取り付けられた専用救助ボード上に1人待機して行う。ボードは大人2人がうつ伏せできる広さがあり、操船と救助が独立することで、迅速で確実な救助が評価されており、海岸線や海面域での救助方法としては最先端の取り組みという。
 インストラクターとして来島した音野理事長は龍郷町出身。「奄美群島に見られる沿岸リーフ付近では、救助者接近が困難な場合もある。バイクを活用することで広範囲で適切な対処が図れる」と話し、「海は危険な面もあるが、住民が安心して楽しめる環境づくりに尽力したい」と語った。
 講習会は、8日の初日は同町で、基礎知識など座学を開講。9〜11日まで、赤木名湾内で実技研修。このうち10日はウェットスーツに身を包んだ受講者が、バイクの運転とボード上から救助対象者慎重な接近、引き上げ対応など実践的な水上訓練を行った。冷たい海の中、受講者は真剣な表情で講義を受けた。
 奄美ライフセービングクラブの佐野常男代表は「救助法の有効性を確認できたことは、大きな意義があった。地域導入に向け関係機関へ理解を呼びかけたい」と述べた。
 同市名瀬の会社員、泉淳さん(36)は「海の安全に向け、自分なりに少しでも協力できたら」と話した。
 最終日の11日は、条件を満たした受講者に修了証が渡される。 

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